The Wizard of Science

人類学のこと、歴史・考古学のこと、航空機のこと、特許のこと、海外の言語や書籍、などなど、たまには横道にそれたりする長文が多めなブログです。

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日本戦争ゲーム開発のゲーム店頭販売情報

7月にダウンロード販売を開始し、夏コミでも配布したWWII英雄列伝クニスペルが秋葉原の同人ゲーム店「さんげっと」さんでパッケージを店頭販売していただいたということで先日訪問してきました。

sanget1.jpg

お店の入口はこんな感じで、ちょうど中央通りにあるソフマップの裏、ショールームのあるビルの横の道から行くと見えてきます。

sangt2.jpg

クニスペルだけでなく、日本戦争ゲーム開発のソフトすべてが比較的入口に近いところに陳列してありました。
これだけ並ぶと圧巻ですが、プレイ動画や紹介カードが付いているわけではないので、他と比べてちょっと地味…な感じですかね…。
sanget4.jpg

英雄列伝シリーズはこんな感じで並んでいました。パッケージはほかのソフトに比べるとかなり異色ですね…。

パッケージ版の内容は特にダウンロード版と変わりませんが、CDとして手元に置きたい方、イベント等で入手できない方はこちらを手に取っていただければと思います。


9/6追記
Amazonでも取り扱い開始しました。




また、対応OSには書いていませんがクニスペルはWindows10でも動作確認済みです。





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テーマ:PCゲー - ジャンル:ゲーム

  1. 2015/09/03(木) 23:04:33|
  2. 偏りに偏った趣味のお話
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クニスペルの噂と実態について

 現在制作中の、WW2英雄列伝クニスペルの制作状況が日本戦争ゲーム開発さんで公開されました。
 http://wargame.jp/wgbl/
 軽く捕捉すると、この進み具合だと、来月いっぱいでとりあえず仮完成、6月中にテストと調整、夏には公開できるのではないかという見込みです。当初よりも押し気味になっていますが、完成度の高いものをお届けできればとがんばっています。

 今はゲーム本編も当然力を入れて作っていますが、同様に史実解説の作業の方にも時間を割いています。
 今回は1回の解説が濃ゆめで、しかもそれが全30ステージ分存在していますので、結構な文量になっています。
 これだけでも下手な小冊子やブログ記事よりも多いので、ゲームをやらない人用に、多少加筆修正したうえで、どこか別のところで公開できたらいいなとか思ったり思わなかったり。

 さて、このゲームを作っている間にYahooのブラウザゲーで「ミリ姫大戦」というゲームが公開されていました。
 こういっては身も蓋もないのですが、いわゆる「艦これ」が流行ったので、題材を変えて近いものを作ったといいますか、船ではなくて主に第二次大戦で活躍した将軍、現場指揮官、兵士達が少女になって戦うというものです。
 ここにクニスペルやカリウス、ケルシャーも登場しており、せっかくなのでちょっとやってみたのですが、どうも有名なエースだけあって強力な分レア度も高く、残念ながらこの記事を書いている時点では仲間に入っていません……。
 そのwikiもできていてクニスペルについて書かれたページもあるのですが、どうも資料が少ない中、噂に尾ひれがついたものがあるように見えました。それ以外にも調べるといろんな噂がたくさん。
 ツィッターの方でも連続で呟いたのですが、巷で言われていることと、自分の見解をこちらにも整理してまとめておきます。
Kurt_Knispel.jpg
>乱暴な兄貴肌だった。
 この髭面写真のインパクトのせいでぶっきらぼうな強面キャラのイメージが広まっていますが、クニスペルは当時22〜23歳の若造で、しかも部隊の中で特に背が低く、上官には普通に敬語を使えたようです。
 少なくとも、乱暴だという話は探している限り見当たりませんでした。"ある事件"を起こしているため、そのイメージが広まっているようです。ただし、この事件は後述しますが、ちょっと複雑なので普段から乱暴だった証拠にするのはどうなのかという気がします。
 クニスペルは独ソ戦の最初から戦っているので戦争後期にでもなれば大ベテランであり、後から入ってきた兵士たちにとってはまさに"兄貴"な存在だったかもしれません。
t_102d.jpg
もう一つ有名なのはこの演習パレードの時のもの。髭と髪と身なりを整えただけで大分印象が違いますね。ちなみに、これは映像で残っているものの一つで、クニスペルが写るのは一瞬ですが、ずらっと並んで行進するティーガーIIの大隊は圧巻で見ごたえがあるものです。
Knispel_6.jpg
 こちらは戦友と写っているもの。右がクニスペルです。この時はちょっとがっしり気味ではありますが、普通の少年みたいですね。

>素行が普段から悪かった
具体的な普段の素行の悪さを書いた資料は見当たりませんでした。むしろ、証言集では現場の上官の評判が良く、扱いに苦労していた様子もありません。仲間を大切にすると上官のルーベルも語っています。

>上官には嫌われていた
元ネタは、司令部に報告しに行った際にクニスペルの「態度がきちんとしていなくて訛りが酷い」という点に司令官が憤慨して「あいつはベルリン人だ」というものが一応あります(実際はズデーテン出身)。ただ、これはどちらかというとドイツ軍内における出自の差別意識の感が強く、クニスペル自身の行動の問題と考えるのはちょっと弱い気がします。
なお、ドイツにおけるベルリンの訛りの酷さは有名で、よく他地域からネタにされたり馬鹿にされるらしいです。

>素行が悪いので出世できなかった。
そもそも士官学校に行っていないので最終階級が曹長止まりなのは不思議でもなんでもないです。入隊から2~3年で軍曹、4年程度で曹長まで行ったのはむしろ出世頭ではないかと思います。また、士官ではないのにラジオで特集された唯一の兵士なので相当注目されていた兵士なのではないでしょうか。

>クニスペル自身もナチス、とりわけ東部戦線で活動していた「アインザッツグルッペン」の将兵を嫌っていた。
ナチスを嫌っていたかどうかは良くわかりません。ただ、彼の故郷であるズデーテン地方のドイツ人救出に乗り出したのはナチスであり、クニスペルがわざわざ嫌悪しなければならない要素はあまりないような気がします。アインザッツグルッペンは前線より下がったところで人種や共産主義を理由に排斥を行っている部隊で、クニスペルが嫌っていた証拠はないものの、そうであっても不思議ではなく、また嫌っているのはクニスペルに限った話ではなく当時の前線の兵士全般がそうだったことでしょう。

>特にナチス高官から嫌われていた。
クニスペルがナチス高官と会ったという話は調べた範囲では存在してません。基本的に現場の一兵士でしかないクニスペルがナチス高官に会うタイミングはほとんどない気がします。騎士十字章でも受賞すれば話は違うのでしょうけど、クニスペルは受賞しなかったので、そういう機会はなかったと考えるほうが自然じゃないでしょうか。

>素行が悪いので戦果をあげても騎士十字章を受章しなかった。
素行については上記のとおりあまり影響していない可能性が高いです。ただ、重大な事件はおこしているのでそれが影響している可能性はあり。しかし、推薦はベーケ軍団長から4回も受けていて、ラジオで特集されているので、決してないがしろにされたわけではなさそうです。あと、確かにトータルの戦果は多いのですが、ヴィットマンのヴィレルボカージュやカリウスのマリナ―ファのような派手な大戦果を出した戦いも見当たらないので、単にもらえるきっかけになるものがなかっただけの可能性もあります。

>戦車に娼婦を連れ込んだ。
ネットで大人気の噂。調べていたけれど元ネタが見つかりません。大抵の噂は英語やドイツ語でもひっかかってくるのですけど、これは日本語でしかひっかからないです。仮に日本だけで広まったとしたら元はなんだったのかとても気になります。
それから、当時女を戦車に連れ込むのは別に珍しくない話の気がしますが、なぜ彼だけにこの話が強調されるようになったか疑問です。

>捕虜を不当に暴行していた「アインザッツグルッペン」の兵士を殴った。
これは元ネタあり。ただし、資料では銃を突き付けて制止させようとした。この事件はルーベルも近くにいたので、おそらくは事実だったと思われます。しかし、それで具体的にクニスペルが処罰されたという話は見当たりません。昇進や勲章に響いた可能性はなきにしもあらずですが、はっきりとしたものは見つかりませんでした。乱暴というよりは正義感に駆られての行動だったように思うのですが、どうでしょう?

>首に刺青を入れていた。
日本ではなぜかあまり見かけない噂の一つですが、英語やドイツ語では結構頻繁に見かけます。いわゆるワイルドなイメージから来たのでしょうか。クニスペルの墓が発見された決め手が死体に残ったこの刺青だったという話も流れていましたが、さすがにそれはないだろうと思います(実際には身に着けている鉄製の識別票が決め手になった)。

 参考は主に、Feldwebel Kurt Knispel: Der erfolgreichste Panzerschuetze und Panzerkommandant des 2. Weltkriegesです。
 ただ、この本も"どうやって調べたのかいまいちわからない話"も多く、本当に史実と言い切っていいかは怪しい物らしいので、一歩引いて見るくらいがちょうどいいかもしれません。

 もし、間違いがあったり、これ以外になにか知っている人がいましたら、一報貰えると幸いです。






 
 

 

テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2015/04/27(月) 20:15:35|
  2. 偏りに偏った趣味のお話
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ShadowPlayをCore2duo(もしくはそれ以外のCPU)で動かす方法

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年も月一更新を目指してとりとめもなく書いていくのでよろしくお願いします。

さて、特に動画をつくってあげるというわけでなくても、パソコンの画面を撮影したい、という希望はそこそこに以前から広く需要がある話なのですが、最近はフリーソフト等も結構出回って割かし初心者でもやりやすくはなっています。
ただ、どうしてもその際にネックになるのが、その手のソフトはフリーでは結構機能制限(広告表示等)があったり、またなによりパソコンに大きな負荷をかけるので使い難いという点があります。
Nvidiaから提供された"ShadowPlay"はその点ではGTX系のGPUが必要という条件はあるものの、実質フリーで、しかも動作が軽い、と非常に良いことずくめな存在で注目されています。

そんなわけで、ゲーム製作の効率化も兼ねてGPU交換をちょうどしようと思っていたので、このShadowPlayを使うことを念頭にGTX750tiを購入したわけです。
ところが、アホな話ですが、要求CPUがCorei3もしくはAthlon II以上でありまして、未だにCore2duoを使っている自分のパソコンでは使用できなかったわけです。
GeForce Experienceのサイトでは普通にCore2duoが要求仕様に入っていたので、ShadowPlayもできるんだろうと勝手に思い込んでいた自分が悪いのですが、Corei~にするとなるとマザーボードをまるまる取り替える必要が出るわけで、それをするぐらいならいっそ新しいパソコンを買ったほうが早いぐらい。
パソコンを取り替えるとなると、色々とゼロから数々の設定をやり直しになるわけで、それはあまりにも手間過ぎる。どうしても諦めきれない、と、思って調べていたら、さすが世界は広いというか、同じような悩みを持つ人はいるんですね。
で、海外フォーラム等で書かれている内容でやってみたらちゃんと使用できました。
そんなわけで、ここでその方法を日本語で紹介します。
ただし、あくまで2015/1の時点での話であって、Nvidia側での仕様変更やパソコンの環境によってはできないことも考えられるのであくまで参考程度に。

1、GeForce Experienceのショートカットアイコンをコピー。このときに名前をShadowPlayなどにしておくと後で便利。

2、ショートカットを右クリック>「プロパティ」を開き、「ショートカット」タブの「リンク先」に" -shadowplay"を加える(元のリンク先の文字列との間には要半角スペース)。リンク先の表示は「"C:\Program Files\NVIDIA Corporation\NVIDIA GeForce Experience\GFExperience.exe" -shadowplay」になる。
 ついでに、アイコン変更を押して、「%ProgramFiles%\NVIDIA Corporation\ShadowPlay\nvspcaps.exe」に変えましょう(これは必須ではないかも?)。

3、デスクトップのなにもないところで右クリック>「最新の情報に更新」

4、さっき作ったShadowPlayのショートカットアイコンをクリック。ShadowPlayが起動する。

一回ShadowPayを起動させるとそれ以降はGeForce Experienceでも表示が"準備完了"になり、右上の"ShadowPlay"ボタンから起動できるようになるようです。それでも、ショートカットを使うほうが一発で起動するのでわざわざGeForce Experienceを起動させる手間を踏む必要はないかもしれませんね。
 
私の環境では最初の起動後、すぐにはShadowPlayのインジケーターが表示されず、録画もできなかったのですが、再起動をかけると表示できるようになりました(原因は未だ不明)。
ただ、インジケーターまで録画されてしまう(本来はインジケーターの表示があっても録画された動画からは消えるはず)という現象が起きてしまっています。
インジケーター自体はオプションで非表示ができるので、多少面倒ではあるものの、前述した「無料で軽い録画ソフト」を使う分には全く不自由していない状態です。
もともと仕様外の環境で使うので、多少の不具合が起きるのはむしろ目を瞑ってしかるべきでしょうね。

今のところは製作中の状況や、テストプレイ動画を自動で録画できるので、バグが起きた際にはその動画をみながら検証するとか、エラーメッセージを見返すとかに使っています。これだけでも結構ゲーム製作に役立ちますね。
ただ、せっかくなので、これを使って、そのうち自作ゲームのPV動画でもあげてみようかと思っている次第。
その時はまたここで告知でもしようかと思いますよ。





テーマ:ツール・ソフトウェア - ジャンル:コンピュータ

  1. 2015/01/18(日) 23:13:27|
  2. 偏りに偏った趣味のお話
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ゴジラ60周年リマスター版感想

先日、ゴジラ60周年記念デジタルリマスター版を見てきたので感想を書いていきます。
ただ、デジタルで綺麗になった、という感想だけで終わってしまうのもつまらないので、子供のころに何度も見返したのをうん10年ぶりに改めて見て感じたこととかも細かく書いてみたいかなと思います。
60年前の映画ですし、名作中のド名作ですから内容を説明している書籍・サイトもごっそりあるので、容赦なくネタバレ全開で行きます。どうしても知らないまま見たいという人だけはご注意ください。
また、好きな人の気持ちを逆なですることになるのは分かっていても、あくまで現在の基準で可能な限り素直に映画の感想を書かせてもらいます。更にいつにもましてものすごい長文です。その点ご容赦を。

[ゴジラ60周年リマスター版感想]の続きを読む

テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/06/26(木) 00:47:42|
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マリー、ガメッリ・ディヴェルシィ Mary, Gemelli Diversi

いつも他とは毛色の違う話題ばかり書いてますが、今回はそれでもいつもよりちょっと毛色の違った話題で、イタリアの音楽に関してです。
といっても、私自身そこまでイタリア音楽に詳しいと言えるほどではないのですが、時々「こりゃ絶対に日本じゃやらないよな」というのがあるのでつい面白くなってしまい、時間を見てはYoutubeなんかでイタリア音楽の"発掘"なんかしていたりします。
今回紹介するのもまず日本じゃやらない(できない?)タイプの音楽です。
難しい理屈は抜きにして、まずはYoutubeのリンクと歌詞の訳を作ったので見てもらえればと思います。



Mary マリー

Mary è andata via マリーは遠くへ行ってしまった。
l'hanno vista piangere 彼らはその嘆きを見た。
correva nel buio di una ferrovia 彼女は暗闇の線路へと走った。
notti di sirene in quella periferia あの郊外の静かな夜に。
si dice che di noi tutti ha un po' nostalgia  誰もが少しは名残惜しい気持ちもあると言うだろう。
ma lei se ne è andata だけど彼女は行ってしまった。
Mary, Mary マリー、マリー

Si sente sola Mary, ora ha paura Mary マリーは孤独を感じていた、今は恐れている。
l'ho vista piangere e poi chiedere una risposta al cielo Mary 彼女の嘆きを見た、そして、空へ答えを求めた、マリー
ora il suo sguardo non mente agli occhi di chi nasconde alla gente 今、彼女の姿は人々から隠れていた者の目の中にはない。
gli abusi osceni del padre ma 父親のわいせつな虐待であるが、
non vuol parlarne Mary e cela i suoi dolori マリーはそれを話したがらない、それが彼女の傷を覆い隠す。
in ogni foglio del diario che ora ha tra le mani すぺての日記のページは今手の中にある。
guardando vecchie foto chiede aiuto ad una preghiera 古い写真を見て、助けてと祈りに頼る。

sui polsi i segni di quegli anni chiusi in una galera 手首には牢獄に閉じられた時代の印があった。
la madre che sa tutto e resta zitta 母親は全てを知っていたが、黙り続けていた。
ora il suo volto porta i segni di una nuova sconfitta e l'ho vista 今、彼女の顔には新たな被虐の印が浮かんでいたのを私は見た。
girar per strada senza una meta 行く当てもなく道を彷徨った。
dentro lo zaino i ricordi che le han sporcato la vita 鞄の中には人生を汚したあの手の記憶が入っていた。
tradita, da chi l'ha messa al mondo, in un secondo 裏切り、そして、彼女を世界へと追いやった
sul suo corpo i segni di un padre 彼女の体には父親の跡が
che per Mary adesso è morto 彼女のすべては今死んだ
è stanca Mary, non ha più lacrime ed ora 疲れきったマリー、もはや涙も忘れた
chiede al destino un sorriso chiuso nel sogno la sera, ma ある晩の夢の中で彼女は運命に微笑を頼んだのだけれども…

Dicono che Mary se n'è andata via 彼らはマリーは遠くへ行ってしまったと言った。
l'hanno vista piangere 彼らはその嘆きを見た。
correva nel buio di una ferrovia 彼女は暗闇の線路へ走った。
sanno che scappava 皆彼女が去っていたことを知っていた。
Notti di sirene in quella periferia あの郊外の静かな夜に。
non bastava correre ひたすら走り続けた。
si dice che di noi tutti ha un po' nostalgia 誰もが少しは名残惜しい気持ちもあると言うだろう。
ma lei se n'è andata だけど彼女は行ってしまった。
Mary, che cammina su sentieri più scuri マリー、真っ暗な道を歩く
sta cercando sorrisi sinceri 嘘のない笑顔を探している。
oltre i muri di questa città, no この街の壁の上で、
Mary, camminando su sentieri più scuri マリー、真っ暗な道を歩く
sul diario segreto scrivevi 秘密の日記に、「あの怪物は私のお父さんじゃない」と書いた。
"Quella bestia non è il mio papà!"

Ora ripenso a quando mi parlavi in lacrime 今もう一度涙きじゃくりながら話していた時を考える。
dicevi questa vita non la cambio, ma 君はこの人生は変えられないといったけど、
ci sto provando sto pregando ma sembra inutile ひたすら 祈ったけれど、それも無意味。
e abbracciandomi dicesti: "Tornero!"  そして、抱きしめていった「戻ってくる!」と。

Hey, guarda c'è Mary è tornata in stazione 見てみろよ、マリーが駅に戻ってきた。
sai, stringe la mano a due persone il suo bel viso ha cambiato espressione a ほら、2人で手をつないで、あの素敵な顔は気持ちを変えた
senza più gocce di dolore ora la bacia il sole もうこれ以上の痛みの雫はない、太陽にキスを
bacia il suo uomo e la bimba nata dal suo vero amore 彼にキスを、そして、赤ん坊は本当の愛から生まれた。
con quel suo sorriso che dà senso a tutto il resto 彼の笑顔は本当に安らぎの気持ちを与えてくれる。
protetto da un mondo sporco che ha scoperto troppo presto あまりにも早くに見つけてしまったあの汚れた世界から守られている。
ha un'anima ferita un'innocenza rubata 傷ついた魂と奪われた純粋さを持っている
sa che la vita non è una fiaba ma ora Mary è tornata, una fata 人生は御伽噺なんかじゃないってことは知っている、だけどマリーは戻ってきた、彼女は妖精そのものだ。
cammina lenta ma sembra che sia contenta, attenta よく見て、歩みはゆっくりだけど、とてもうれしそうに見える、
una sfida eterna l'aspetta ma non la spaventa 永遠の挑戦が待っている、だけどそれを怖がることはない。
e d'altronde suo padre ha smesso di vivere だけれども、彼女の父親は生きるのを止めていた。
Mary fissa la sua lapide, versare lacrime è impossibile マリーは彼の墓石を直した。涙を流すのは不可能だ。

Si chiedono "Ma è Mary quella in fondo alla via?" あの遠くの底にいるはマリーだろうか?
è riuscita a crescere 彼女は成長することができた。
tornata con il giorno in quella ferrovia (fresca di rugiada) 線路のあの日に戻っていた。(霧の清純)
guarda lì c'è Mary senza la nostalgia 振り向かないマリーが見えた。
stanca ormai di piangere 既に泣くことに疲れていた。
lei sa quanto dura questa vita sia 彼女はどちらにせよこの人生を生きることがどれだけ辛いか分かっていた。
ma lei l'ha cambiata だが、彼女は変わった。
Mary, camminando su sentiri più scuri マリー、真っ暗な道を歩く
hai trovato sorrisi sinceri 君は嘘のない笑顔を見つけた。
oltre i muri di questa città この街の壁の上で。
Mary, camminavi i sentieri più scuri マリー、真っ暗な道を歩く
sul diario segreto scrivevi 秘密の日記に、「あの怪物は私のお父さんじゃない」と書く。
"Quella bestia non è il mio papà!"

Mary, camminava i sentiri più scuri マリー、真っ暗な道を歩いていた。
ha trovato sorrisi sinceri 嘘のない笑顔を見つけた
oltre i muri di questa città この街の壁の上で。
Mary, camminava i sentieri più scuri マリー、真っ暗な道を歩いていた。
sul diario segreto scriveva 秘密の日記に、「あの怪物は私のお父さんじゃない」と書いた。
"Quella bestia non è il mio papà!"



翻訳はもともと詩であるためかなり難しいのと、私のイタリア語力が高くないので表現が拙いことになってますが、大体の意味は伝わるかと思います。
綺麗な音楽とラップをバックにしながら、歌い上げているのはそう「家庭内暴力と父親によるレイプ」という凄惨なものです。
詳しくはわからないのですが、イタリアでも結構問題になった歌らしくて(当たり前か)、コメントでも賛否両論繰り広げていました。
このグループ自体に対する批判もそうとうあるようで、かなり辛らつなものも散見されます。
ですが、こんな歌を発表してしまい、あまつさえそこそこにヒットしちゃう、というところにイタリアの凄さと怖さの両面を感じてしまったりします。
少なくとも日本では絶対にできないでしょう。いくらなんでも内容が直接的過ぎます。
一応、流れはハッピーエンドっぽいですが、内容的に本当に救われたかというと…。

明るくてセンスがあって…と基本的にポジティブなイメージが強いイタリアですが、一方で詳しい人ほど彼らの"暗さ"というのが見えてくるらしく、そこがわかってはじめてイタリアがわかったことになるのだとかなんとか…。
特に「家族を大事にする」というのはイタリアの根本イメージの一つですが、そんなイタリアでこういう歌があるってのは、そういうドメスティックな問題が現実に起こっていることを示していたりします。

もちろん、基本的には良い人だらけで、すばらしい国です。
ですが、だからって何でもすばらしいと思っちゃうのはまた問題で、少しだけ斜めに構えてみるのがイタリアに限らず海外の国を見るコツの一つなのかと思います。








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