The Wizard of Science

人類学のこと、歴史・考古学のこと、航空機のこと、特許のこと、海外の言語や書籍、などなど、たまには横道にそれたりする長文が多めなブログです。

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日本人らしい英語

 仕事柄、色んな英文を見ることになるわけだが、当然、一つ一つに個性があって、書き手の癖というものも感じることが出来る。

 そんな中で、時々、「日本人が書いたような英文」と評されるものがある。
 実はそれも生粋のネイティブが書いたもの・・・にも関わらずである。

 確かに日本人らしい英文というのはある。
 その具体的な部分というのはいくつもあるだろうが、大体以下の三つが多いように思う。
 ちなみに前提として、その文章が英語の文法的にも間違っていないものとする。

 1、接続詞を文頭に持ってくる。
 日本語の場合「だが」「しかし」「また」「だから」といった接続詞は必ず文頭に出てくる。
 しかし、英語の場合、"However""Therefore"といった語は結構自由に文章のあちこちに入れることが出来る。(ちゃんとした論文とかの場合、分野によって入れる場所が特定されていたりするが)
 日本人の場合、どうしても文頭にこないと落ち着かないことが多いらしく、また、文頭に持ってきても間違いではないので比較的やりがちである。

 2、コロンとセミコロンが少ない。
 日本語の場合、コロンとセミコロンのような表現がないし、また、ただのちょっとした記号の違いで意味が大きく変わることもよく知らなかったりする。ちゃんと理解していたとしても、andとかでも十分に代用できるので、安全策に走って、そういった文章を作りがちだし、andで作る文章が読みやすい・・・と考えていたりする場合がある。ネイティブによると箇条書きなりでシンプルにまとめることもできるので、別にコロンやセミコロンがあっても読みづらいとは感じないらしい(読みづらい記号をわざわざ作るわけもないので、当たり前といえば当たり前だが)。

 3、Thatが多い。
 Thatは文中で節を作るという働きをもつ。こういう節を作る語はWhichやWhoなどがあるが、Thatは汎用性が高いので使用される率が高くなる。逆に日本人の文で一気に使用率が減るのはWhom辺りか。また、省略できる場合があっても、日本人は間違わないための安全策をとってThatを入れがち。


 さてさて、わざわざ上に例まであげておいてなんだが、日本人は上に書いた傾向を意識するくらいなら、間違わない英文を書く練習をしたほうが、なんぼもマシである。
 なぜなら、長年英語を勉強してきた日本人であれば、こういう傾向がまったくない人もいるし、一方で、ネイティブであっても、接続詞を文頭に置くのが好きな人もいるし、andをしつこく使う人もいるし、Thatが何度も出てくる文を書く人もいる。
 ネイティブが書いて一番大きいのは英語として間違いが少ないことであって、ニュアンスの問題とかは日本人が考えているより実はそれほど大きくないのではないかと私は思う。
 日本人的な英文というのは、むしろ「日本的に考えられたものを英語にした」ものであって、英文を書くときに英語で考えるように訓練されることからも、文法的にちょっといじっただけで解決するものではない。
 私がここで言えるのは、上のような例があっても、英文の筆者が日本人であると特定することはできず、ただ"そう感じる"に留まるということだけだろう。
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テーマ:英語 - ジャンル:学校・教育

  1. 2008/08/29(金) 21:04:57|
  2. ちょっと硬めな勉強のお話
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