The Wizard of Science

人類学のこと、歴史・考古学のこと、航空機のこと、特許のこと、海外の言語や書籍、などなど、たまには横道にそれたりする長文が多めなブログです。

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翻訳業界 その知られざる話2

 翻訳会社の顧客は多岐に渡る。
 普通の会社ではある程度客層というものが決まってくるが、翻訳を必要とする状況というのは決して定まっていない。

 移民やVisa申請のために紙数枚程度の翻訳が必要な個人客から、民間企業の取引文書、宣伝広告、大きいところでは国家中枢の公官庁、果てには国連の内部文章だって翻訳が必要になる。

 実際にその全てが等しく会社の客であり、当たり前のように電話やメールが入ってきたりする。

 これを読んでいる人にはなんで頭の良い人が集まる国家中枢や、果てには国連のような国際組織が翻訳会社を必要とするのか不思議に思う人がいるかもしれない。

 しかし、翻訳というのは一見インテリの仕事に見えるが、その実、大部分は基本的な言語知識と、特殊な翻訳を踏まえて同一内容の別言語の文章を製作するという「作業」に過ぎない。
 だから、機械翻訳というものがある程度の支持を集めるのも当然なことといえる。 
 でも、機械翻訳はとてもではないが、重要文書の翻訳には使えないし、なにより応用力がない。
 そして、とりわけ大切なのが、「プロが翻訳したという会社の保障と契約」。
 これがあるかぎり人が手で訳す翻訳業界という存在はなくならないと思われる。

 さて、話を戻すと、実はこの作業を公官庁や国連の人たちはとてもではないが従事している時間などないのである。
 時間はお金より大事というから、その翻訳に費やす時間があれば、別の仕事をしたいのだ。
 (本当に官庁や国連に勤めていても英語力がちょっと・・・なケースもないわけではないのだが、ここではその手の話は置いておく)
 そして、その文章量は翻訳会社がシステムを組み上げて何十人というプロを総動員しても数年かかるような代物なのである。

 また、これは言葉を言い換えれば、官庁や国連に勤めるような高給取りに翻訳などという作業をさせていられない、ということになるし、翻訳者というのはいくらプロでフリーランスで食えるほどの実力者であっても、そういった高給取りに代わって安い収入で作業を行う裏方の人間に過ぎない、ということになる。

 「翻訳者」は一般には憧れの職業の一つであるし、応募してくる人は後を絶たない。
 「国連の文書を翻訳してました」なんて物凄い自己アピールになる。
 だが、その実態において、決して恵まれているわけではない。


 次回はそんな「翻訳者」について書いてみようと思う。
 >続く予定。

 
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  1. 2009/01/31(土) 09:40:57|
  2. 翻訳関連
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