The Wizard of Science

人類学のこと、歴史・考古学のこと、航空機のこと、特許のこと、海外の言語や書籍、などなど、たまには横道にそれたりする長文が多めなブログです。

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知的財産に関して私見1

 いわゆるオリジナリティーについて、仕事のせいもあるけどちょっと最近考えるようになった。

 細かく分けると、著作権とか、特許とか、商標とかあるわけだが、ここでは「誰かが最初に考えた(作った)ものに対して発生する権利によって享受する利益」についてちょっと考えてみたい。


 個人的なスタンスとしては、大学の初期の講義で習った「0からものは生まれない」というものに起因する。

 ようするにオリジナルと証する物もそれが誕生するまでに様々な要素がなければ作ることはできない。

 ただし、これが「盗作」を許容するかというとそれは全く違う。

 オリジナリティーの議論はこの「要素の集合」をいかに「原型」か「類似・模造」に分けるかどうかにかかっていることになる。

 「要素の集合」である以上、丸コピーは論外なわけだが、では2つ以上であれば全く問題ないかというとそうでもない。
 議論があくまで2つ以上から始まるのであって、それが「原型」を定義する全てではない。

 特許の例であれば「新規性」「進捗性」「産業上の利用価値」の三点で判断される。
 この3つは、「要素の組み合わせがそれまでに存在していないこと」
        「要素を組み合わせた結果がそれ以前の物より発展していること」、
        「そして、それを使って産業になにか役に立つのか」ということだ。

 オリジナリティーが認められるというのは単に珍しい目新しいということではなく、そこに人が注目し利用される必要がある。ちょっと難しい単語を使うと「参照」される必要がある。

 全く新しい「要素の組み合わせが存在しない」ものを作ってもそれが「以前のものより劣っていては意味がないし」、「利用価値がなければ」ただ目にも触れずに消えていくだけだ。
 *この3つの順番は大切。

 これは「原型」と「類似・模造」の区別が、「発展」と「利用価値」という2点によって判定されると考えるのと非常に近くなる。

 いわゆる「盗作」が価値がないとされるのは、それが「コピーだから」ではなく、「原型」に対して「発展性がない」か「利用価値がない」ためなのである。
 *丸コピーには発展性は0であり、原型があるならそれに対抗する利用価値もないから。

 これに対する反論として、「発展性があり」、「利用価値がある」盗作はどうなるのだ。某所における盗作・模造品の氾濫は一体何なのだ?というものもある。

 だが、「発展性があり」、「利用価値がある」ものならば、そこに至った知的財産を「盗作」として反故にする理由をつくることが難しくなる。

 某所における話も「原型」が持つ「発展性」と「利用価値」が劣った状態で産業に出回る仕組みがあるから問題なのであって、もし、某所であっても外にある「要素」を組み合わせて「発展」「利用価値」が生み出せるのであれば、それは十分に知的財産として保護するべきものであり、それらを「盗作・模造品」というレッテルを貼って反故にする必要性は全くないのである。
 (あくまで行ったらという仮の話ではあるが)

 某所が作り出すものはむしろ「原型」に対して「発展性」と「利用価値」を損なう可能性すら持っており、そして、実際に被害も少なくはないからこそ規制が必要となるわけである。

 ところが、このような思考の組み立てを行わず単に「類似している」からとか「要素が同じ」という理由を持って、非難をすると、効果が薄れるどころか、むしろ逆に自分の製作したものに対してまで「盗作・模造品」といったレッテルを享受するといったことになってしまうこともあるのである。


 実はこの知的財産保護は(特に先進国を中心に)「盗作」をする側に様々な非難が集中しがちであるのだが、実はまず振り返って確認しなければならないのは盗作を非難する側がきちんとした知的財産の認識をもっているか否かのほうなのである。


 つづく・・・かも。
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テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2009/06/15(月) 23:56:32|
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