The Wizard of Science

人類学のこと、歴史・考古学のこと、航空機のこと、特許のこと、海外の言語や書籍、などなど、たまには横道にそれたりする長文が多めなブログです。

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クラでSNS構想(3)

さて、前回書いたクラというシステムを使うとどのような具体的な変化があるのか?
今回はその点について書いていきたいと思います。

まず、第一に大きいのは時間の概念が大きく変わるということ。
インターネットという空間の中ではとにかくスピードが一番求められます。
情報は常に即時に伝達されることが意味のあることとされ、コミュニケーションの手段であるその他のメールやSNSでも早期に返すことが暗黙の前提となっています。
そのために参加者には常に情報を発信し続けなければいけないという強迫観念や、そこに束縛されるというストレスが生まれることも少なくありません。
しかし、クラというシステムの中ではこれは特に重要な意味を持ちません。
しばらくインターネットから離れていても輪から外されるわけでもないですし、アクセスしていないから確認してくれとせかされることもありません。
あくまで気が向いたときに中をのぞいて、どういう状況にあるのか全体の中から自分の行動を決めればよいのです。

第二に以上のような緩いつながりでありながら一定のルールが常に生きるということです。
いつでも参加でいいなら、それこそ掲示板という手もありますが、書いてしまえばそれで終わりですし、誰にも注目されなければ人は離れていきます。
クラというシステムは脱会しない限りはそこの存在は常に誰かに確認されることになります。
その輪に加わる条件はある段階でやって来た贈り物を次へ渡すだけ、です。
自分で何かしようと思わないのであれば、ただのワンクリックで進めるだけです。
ですが、それが輪全体を循環させる重要な役割になります。
第一と第二の内容に共通するのは負担の大幅な軽減と、コミュニティーの持続を促すという点です。

ではただ回しているだけでなにか面白いことがあるのか?
そこがクラの第三のキーポイントで、この回すことによって交換されるものには流行があったり、また、個々人が宝物を得るために凝った贈り物を考え出すという競争効果があります。
宝物に纏わる交換エピソードはアクセス時のトップに表示され、輪の中でも注目される存在になります。
クラの存在意義はこの注目を得るために個々人が創意工夫することを促すという点にあります。

更にもう一つの4つ目のポイントは、常になんでもいいからとにかく情報を発信し続けなければいけない他の手段と異なり、一度出来上がったエピソードは常に宝物が循環するたびに再確認されるという点です。
例えば、ある宝物が自分のところに回ってきたときにはその宝物がこれまでどうやって交換されてきたのか記録されています。
その記録を辿り、どんな人が参加しているのか、その人がなにを作ってこの宝物を得たのか、輪の中にいる人はほぼ全員が簡単にであっても見ることになります。
つまり、情報の風化を防ぎ、過去の出来事を再確認する効果がある、ということです。


以上がこのクラを採用する意義になります。
この4つの点があることはネットの中で人とコミュニケーションを取る上で非常に面白い効果を生むのでしょう。

ただ、これらはあくまでも一定のルールが守られた場合であることは留意する必要があります。
クラのルールとは違う交換方法や、参加者に自分の都合を押し付けるようなことがあると、コミュニティーは破綻します。
現実のクラでも決して問題が起きないわけではありませんので、人が人と付き合う以上、その関係をお互いに見直して努力する必要があることはネットの中でも変わらないと思います。

本当に実現させるためには、そういったルール作り、管理の方法などを試行錯誤した上で稼動させる必然性があるため、システム的な面は簡易にできても、管理の面では通常のSNSよりも難易度が高いかもしれません。なんいしても、実際に稼動した際にはトラブルも少なく、安定して宝物が回るようにしていきたいですね。




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テーマ:文化人類学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2012/01/29(日) 01:28:27|
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