FC2ブログ

The Wizard of Science

人類学のこと、歴史・考古学のこと、航空機のこと、特許のこと、海外の言語や書籍、などなど、たまには横道にそれたりする長文が多めなブログです。

Woman as Hunter2 "女性が進出している現代"

 前回の続きです。

 前に述べたとおり、Woman as Hunterは女性が狩に出ていた事実を直接述べたものではありません。
 しかし、そこから導かれる社会の変革構造や、それが現在の男女均等雇用、そして平等の権利とやらに訴えてくるものがあります。

 今回はその現代における女性の社会進出は突き詰めると何を示しているのか?
 そんなお話を書いてみたいと思います。


 さて、前回は女性が狩に出ていた時代は非常に厳しい時代だったということを書きました。

 これに少し補足すると、狩りに出てそれに大部分を依存している生活というのは、その不安定さというのが厳しさの一番の要因になります。
 なぜなら、大型の動物を実際に狩って無事に持って帰れるのか?
 仮にそこで成功しても、その後も確実に可能な限り無傷で狩を行うことができるのか?
 という問題があります。

 これに比べれば、いくら自然災害はあれど、大抵は毎年確実に食料が手に入る農耕・牧畜は実に魅力的です。
 また、ある程度自分で食料の量を調節して、計画的に行うことができます。
 狩では取る獲物によって少なすぎたり、逆に多すぎても次の獲物を追うための邪魔になるので破棄しなくてはならなかったりします。安定がほとんど無きに等しい。

 生活が安定しないとなると、狩を主流としてやっていた時代の女性では子供を産む機会を見つけるというのは非常に難しかったのではないでしょうか。
 いつ食料が切れるかもしれないという不安の中で、それを子供に分けることができるのか?
 下手をすれば自分の分も危ういかもしれないのです。
 これでは、男の捕った分だけに頼るより、自分も狩に出るという状況が頻繁に発生します。

 追い詰められた過酷な状況故に女性が出るしかない。
 これは現代の社会と女性の進出を改めて考える上でのキーポイントになります。



 さて、一般的には現代社会は「男性が仕事・女性が家」の古典的な時代よりも比較的発達し安定した豊かな暮らしと考えられています。
 私はここに敢えてNOを突きつけてみたいと思います。

 なぜなら、現代では過去に類を見ないほど女性が社会へ進出しているから。

 私は女性が社会に進出しているのは、なにもフェミニストがそう主張して叫んでいるからそうなった…と考えません。いくら理想を叫んでも、それを支えるには限界があり、豪語しただけでは実現しない。

 それよりも筋が通るのは女性が社会に進出しているのは"実際に必要とされているから"と考えるほうです。さながら最前線での獲物を捕らえるハンターのように活躍することを社会が望み、実際にそうしたほうがいいか、そうせざるを得ない状況にあるからと考えるほうが自然です。


 そして、そうした社会は常に変化が吹き荒れて安定せず、厳しすぎて女性が子供を作る余裕すらない社会なのです。
 我々は今そういう社会にいるんだという自覚を持って始めて現代というものをきちんと認識できます。


 一見過去よりも豊かのようでも、厳しい生活の人も増えています。
 そして、厳しい故に女性が働くことを選択するか、しなくてはいけない社会になっています。
 また、一昔前の女性が家に男性が仕事にの形態に比べて豊かという確たる証明もないのです。

 
 一体何故そういうことになったのでしょう?
 はじまりが「ない」ことを元に書いている上、今回も大まかすぎる書き方ですが、次回続けばもう少しちゃんと事例を出してこの辺を突き詰めたいと思います。




スポンサーサイト
  1. 2010/06/06(日) 00:21:05|
  2. 「Woman as Hunter」
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<Woman as Hunter3 "家事の価値" | ホーム | またもや新種。ホモ・ガウテンゲンシス>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pantarasa.blog54.fc2.com/tb.php/121-7f5c982c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ジュンジ/Junji      HN: saizwong

Author:ジュンジ/Junji HN: saizwong

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

呟き

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

Pixiv