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The Wizard of Science

人類学のこと、歴史・考古学のこと、航空機のこと、特許のこと、海外の言語や書籍、などなど、たまには横道にそれたりする長文が多めなブログです。

独断と偏見の業界人感想

最近は少子化・人手不足などもあり、特に若くて能力ある人は次々に条件の良い場所へ動く時代となってきました。
私の周りでも最近は激動が続いていて、なかなか大変な反面面白くも思っており、また、私自身もどうしようかと悩みながらも激しく変化する生活に適応しようと勉強しつつ、なんとか生きている毎日です。

まぁそんな時代で私ができることなんて少ないのですが、なんだかんだで幸か不幸か取引相手が異様にバリエーション豊かな仕事をしていたので、参考にできるかなんてわからないのですが、これから職に就こうとする人、異業種に挑戦しようとしたい人に向けて、個人的に見てきた各業界の傾向とか、あと一般的に言われてることや宣伝文句の実態とまでは言いませんが勘違いされてることを書いていこうかなーと思い立ちました。

職にまつわる問題はいろいろあるのですが、違ったイメージを持ったまま入ってしまうミスマッチはかなりの不幸要素ですので、そういうのはいろいろと大人の事情で言いたくても自分から言えない人たちもいますから、それに向けて、というのもあります。

さらにさらに、思いついたまま本当にざっくばらんに書いていきますので、そのあたりはご容赦を。


・IT
 あまりに業界が広いので、「共通イメージで入っちゃダメなところ」。"ITってこういうものだよね"は信用してはいけない。
 激務・ブラックも言われるが、本当に会社の、それもどういうところにいるかで全然違う。
 ITにかかわっているというのは「パソコンを扱っている」以上の意味でもないと個人的には思う。世間的に一緒くたにしたがるのは「よくわからない」からじゃないかと個人的には案じていて、実際、あまりにも広範囲に膨れ上がったものをいつまでもちゃんと整理しないのは今後の動向把握に支障を来すんじゃないかとなんとなく心配になります。
また、一応全体の業界の中では新しめではありますが、黎明期からそれなりにやって生き残ってきたところや統廃合を繰り返したところ等では割と"ザ・日本の企業"だったりします。

・ゲーム
 コンピュータやスマホの方。ちなみに花札やトランプといったレトロの方は素敵な家族経営的なところを見たことがあります。
先進的なイメージがあって人気も高いけど、どうしようもならないぐらいの思考停止や機能不全から常人では思いつかないようなキチ…的行動までよりどりみどりで心身共にはなかなかハードみたいだけど、ネタとしては面白いので知り合いにいると話が盛り上がる。

・印刷
 印刷と名前がついているだけのかなり幅が広くよくわからなくなっていることも多い業界という印象。私の付き合い運が悪かったのか、全体にあまり丁寧さを感じないのが気になったところがあります。
 良くも悪くも多方面で未だに人のコネクションに頼っているところが消えず、そのせいか古株がなかなか身を引かない傾向にもあるように見えて問題も多そうなのですが、変な余裕もかましているのでどうにもよくわからないというのが外から見ていて思う事。

・広告
 某事件のあった大手に限らず、信じられない激務とおかしくなっちゃった人に会う確率が高すぎてびっくりした業界の一つ。激務っぷりで匹敵するのは国家公務員か救急医くらいかも……?とはいえ、近年の批判もあり、また元々それなりに厳しい競争を勝ち抜いて入った人たちが多いので、とても人づきあいが上手くて頭の良さを感じる人がいるのも事実。それでも、常に時間との戦いに追われているため余裕は感じられない。

・企画
 ピンキリが激しい。どこもやれる幅は広いので楽しそうな人はいるが、全体に印刷以上に細かさや丁寧さは感じない。サービスを集めて合体させましょう的な存在なので、単体で覚えたりやれることが少なく、常に人のコネクションに頼らなければいけないのは辛そうであり、それでいながら付き合う相手に対する知識が深まらないからか扱いが雑になりがちなのは正直、この業界の評判をよくしてない一因だと思う。先進的な大手は本当に自由そのものなスタイルだったりするので、凄さに圧倒されることもある。

・出版
 斜陽斜陽と言われて、実際に給与関係は厳しそうだけど、良い技術、人材、ライセンスと取引相手を持っているところは安定して強く、安定性だけでいうのであれば世間的に有名かどうかはそこまで関係ないように見える。

・公務員
 激務と厳しい人間関係から逃れるのは至難の業で、世間的には安定と言われながら実際は結構理不尽で派手な給与改定とちゃんと"それなりの方法"があったりするサバイバルゾーン。ただ、どうにも辞めさせれない変な人やさぼって得する人が出ちゃうのは事実で、まともな人が一番大変そうな空間。
 制度がちがちで無駄に見える書類処理が多いのは事実だが、巨大外資系とどっちがましといわれるとそれはそれでまた迷うところで、変革できないというのも本当に場所によるので、元々意識が高く賢い人を選別している関係もあって、やる気のある人達が率先して革新的な行動を起こしているのを見ると、てきとーな独立・ベンチャー思考より勢いと面白さがあるんじゃないかと思えたことがあります。ただ、そうやって苦労して出した計画をいざ動かそうとする民間企業の方が頭が固くて鈍かったりすることもあるのがまた日本の不幸かも。

・金融
 特に最近の流れの速さに振り回されて、とにかく時間がない。実力主義が極端で、稼ぎもすごいからか場合によっては個人が会社相手に戦えてしまう恐ろしい業界。一方で、どちらかというと物静かで柔らかな感じの人に会うことが不思議と多く、こんな人がこんな激しいことをやっているのかとギャップを感じたものだった。

・保険
 新たな挑戦的なフレーズは好きだけど、根本的にやってることやマインドはあまり変わらないみたいです。逆に、商材がここまで限定的ながらよくやるとも言え、人を集めたりつなげたりする面ではどの業界よりもばつぐんに優れているので、同じことを判を押したようにしかできない人がいる一方で、立ち回り次第ですごい面白い人になる人もいるので異様に両極端であるように見える。

・不動産
 一般には街の不動産屋のイメージが強く、あれ物件を売りつけるイメージがあるが、大手になるほどやることの幅が広く「意外と面白かった」という明るく仕事を楽しんでいる人達がいる。

・コンサルティング
 世間的なイメージがどうかというのが定まっているのか私にはわからないのですが、人自体は結構普通だと思った業界。もちろん、変な人はどこでも必ず出るけど、おおむね淡々と落ち着いている人が来るように思う。次々と人が変わる傾向にはありますが、気に入ったところに居座っちゃった人もいるので、この辺りは意識の違いなのかもしれません。

・医療
 なんとなく話が上手くない人が多いのが印象に残る。激務と人間関係の悩みも多そうに見えた。人の命を預かっているという点では重要業界で、科学的部分を大切にするのだけれどもが、その命と科学が今の老人社会と福祉制度に振り回されて、変なきしみを起こしているんじゃないかと手前勝手ながら心配してしまう。

・土木・建築
 やることがダイナミックだからなのかはわかりませんが、妙に明るい人が多い印象の業界。現場で働く人は激務で大変だろうけど、上の計画に携わっている人たちには他ではなかなか見られない朗らかさがある。一方、古さを感じるのもまた事実で、公務員以上に変革が難しく、規制なりでがんじがらめになっているところもある。

・法律事務所
 さすがに教育程度が高いだけあって、振る舞いがきちんとしている人がでてくる。少人数体制なので個々人ですべての話が完結してくれるので、お付き合いする分には処理が楽でいいし、話も上手くて理解も早い人が多い。取引面では評判にかかわるのでしっかりしていても、世間的に思われているよりお金はないので、優しくしてあげなきゃいけない。

・食品
 世間的には表に出ているお店とそこで働く人の待遇の厳しさが話題になるけど、裏で働く会社の人は余裕を感じる。

・自動車
 淡々とした技術系となんとも緩い営業。とにかく余裕を感じる一方で勢いや鋭さを感じることはない。売り上げ数字的にはともかく、ここが日本のビジネス界を牽引して日々凄い変革をしているというのはちょっと盛ったイメージなのかもしれない。

・素材
 安定供給できるので、会社としては普通。多分、自動車と後述する機械製造と同じく、このあたりが現代日本の基礎イメージになったのかもしれない。とはいえ、その2分野以上に、海外勢に押されて苦しい分野でもあり、外国との関係で頭を悩ませているのも事実だが、根本がザ・日本なのでどうにも煮え切らない対応をとりがちなのが気になった。

・製造業
 作っている現場の人は寡黙な職人タイプと話好きタイプが混在している。話す人は本当にずっと話し、長年学んできた経験もあるので面白い。その分、プライドは下手な試験の時はがんばったけどあとは適当というエリートよりも高いので、イメージで間違ったことを言わないようにしたい。会社の事務側はそのあたりわかっている割り切って付き合いやすい人が来る。決して楽ではないが、総じて日本の良さ的なものを感じるような気がする。

・アパレル・ファッションブランド
 印象的だったのはその安定性のなさ。実際に好きだから入ったにしても熱意ではどうしようもないぐらいに不安定なのが外から見ていてもわかって辛かった。話せばちゃんとしていて対人関係は問題ないのだけど、組織のこの点に振り回されて個人的にあまり良い思い出がない。

・映像・マスコミ
 良くも悪くもいわゆるビジネスマンの枠に捕らわれない人に出会いがち。

・商社
 専門商社と総合商社に分かれるけれど、専門とはいえ実際に製造するプロフェッショナルでないので知識はある人はいるにしても、一歩引いた思考をしがち。総合商社はそのあたりは割り切っているようだが、どうにも話しているだけではわかりにくい。金融以上にしゃべりすぎないようにしている人が多い印象。

番外:外資系
 実は結構日本的、というのは知っておくと吉。特に日本法人を置いて長いところは下手な日本企業よりも日本的な風土を持っていたり、あまり外国語を使わなくてもよいように制度がうまく出来上がっていたりするので選ぶときには担当に確認したほうが良いかもしれない。とはいえ、グローバルはグローバルなので、そこらあたりの感覚の調整が難しそう。
 特に大手は本社との関係でうんざりするほどの規定を守らなければならず、その内容は下手をすると一般的には無駄な書類とたらいまわしで評判の役所も真っ青というものになりがち。




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テーマ:思うこと - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018/04/12(木) 23:59:04|
  2. ただの雑記
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  4. | コメント:0
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